今更、Kodak PIXPRO S-1 レビューその13
Kodak PIXPRO S-1の色彩効果を試す。
いよいよ、このカメラの存在意義とも言うべき色彩効果。
撮影はAモードでF5.6、露出補正無し。WB、ISOはオート。JPG撮って出し。
レンズは、Kodak PIXPRO 12-45mm / 1:3.5-6.3で12mmで撮影。
被写体の遊具は、ペンキを塗ってから時間がたっているようで、塗装はいくらか白っぽく(チョーキング)なっており、艶はあまりありません。
遊具の色は実物よりやや鮮やかに感じる。標準設定なだけバランスが良い、使いやすい感じ。爽やかに感じるが、全体的に少しブルーとグリーンが入っているか?RAWとJPGの同時保存の場合は、この色彩効果しか使えない。
より一層彩度が上がり、鮮やかたが赤が飽和するよう感じはしない。インパクトがあり、派手目で見栄えがする。色彩効果-普通より青みが減ったように思えるが、空は何か嘘っぽい感じもする。
リバーサルフィルムらしくラチチュードが狭いような描写になっており、滑り台の下や空の上部が締まっている。鮮明で濃度が高い。空のグラデーションが綺麗で、色がコダックブルーに近い感じがする。全体的な青みは無くなり、逆に少し暖色に寄ったか。
コダクローム。ここでは語りつくせないので、後日この色彩効果だけは別に書かせていただきます。
上の写真からスクロールで次々に見てくると、このコダカラーはセピアっぽく、くすんで見えるかもしれません。周辺光量も少し減光されているように見えます。
「ちょっとやりすぎ」「退色した写真のよう」と思われるかもしれませんが、もしあなたが50歳以上の方なら、この写真のみをモニターに映し、少し眺めてみてください。何か懐かしくないですか?
この色彩効果コダカラーが表現したいのは、ずっと昔のコダカラーじゃないでしょうか。世間はまだまだモノクロフィルムで、一部の人がやっとカラーネガを使い始めたころ。印画紙もあまり良くて、そんなに鮮やかじゃなかった。
モノクロからカラーに変わり始めたころの映画。テレビなら、東野英治郎の水戸黄門。
そんな時代のコダカラーだと思います。
ちなみに、他の色彩効果のシャッタースピードは1/1000程度ですが、このコダカラーだけは1/1500程度になっています。