今更、Kodak PIXPRO S-1 レビューその14

Kodak PIXPRO S-1の色彩効果-Kodachrome

これぞ、フィルムシュミレーション。コダックにとってコダクロームは特別なのかも。

 カラーフィルムが生まれて82年。いま蘇る1940年代

 

Kodak PIXPRO S-1の色彩効果-Kodachrome設定で撮影

Aモード F5.6設定。露出補正無し。WB,ISOオート。JPG撮って出し。

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色彩効果-Kodachrome

深みのある色味。やはり、リバーサルフィルムらしくラチチュードが狭いような描写になっており、Ektachromeよりいっそう狭く感じる。デジタルでも段階露光したくなる。遊具の色はコントラストが高いが、他の色彩効果より実物に近い色味に感じる。コントラストが高いので、立体感がぐっと出る。空の色が独特だか、実際のコダクロームをプリントしたりプロジェクターで鑑賞すると、こんな感じの色合いだったと思う。

 

 最初は、まぁ、コダクロームってこんな感じだったな、くらいしか思ってなかった。そもそも色彩効果のフィルムバージョンって、色味とコントラストを調整して、昔のフィルム風にしただけだし、なんて思ってた。まぁ、そうなんだけど。

Kodak PIXPRO S-1で、Kodachromeの色彩効果で撮影すると数秒待たされる。他の色彩効果や色彩効果Ektachromeではそのようなことはないのに。

データー量も、この写真の場合で他の色彩効果は7.5~8MBだか、Kodachromeはそれらの1.5倍、12MBになる。なんでなんだろうと思ってました。

で、気づきましたよ、コダックの方!

色彩効果-Kodachromeの等倍切り出し!

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どうでしょうか、このフィルムの粒子というか粒状感。これは、ノイズではありませんよ。

これを色彩効果Kodachromeにだけ、撮影者を数秒間待たせてまでも表現させているんです。これこそフィルムシュミレーション。

 

その証拠に、色彩効果-Ektachromeの等倍切り出し。

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フィルムの粒子のようなのものは見えないですよね、すっきりしたデジタル画像です。

 

いや~好きです。こんな、マイナーゲームの隠しコマンドのような仕掛け。

それにしても、どのくらいの人が気づいてくれるのでしょうか、この仕掛け。画像によっては、このフィルムの粒子というか粒状感は目立たないし、気づいたとしても、昔コダクロームを使ったことがあって、大伸ばしをしたか、ライトボックスの上で高倍率のルーペで見たことがある人しか、これはフィルムの粒子なんだと思わないでしょう。

でも、見つけた人は少し感動すると思いますよ。私も、昔ライトボックスにポジのせて、十数倍のルーペで覗いていた時のことを思い出しました・・・懐かしい。

場合によってはマイナス方向のこの仕掛け、コダックのコダクロームに対する思い入れを感じました。

 

 

ちょっと余談ですが、 色彩効果Kodachromeでの、撮影後数秒待たされるのと、フィルムの粒状感を回避する方法があるんです。

その方法で撮影したのが下の等倍画像。色味は色彩効果Kodachromeだけどざらざら感が無いでしょ。

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それは、連写設定で撮影するんです。

でも、その連写がねぇ~~。後日書きます。