今更、Kodak PIXPRO S-1 レビューその15
失敗写真が撮れる、昔のフィルムカメラを思い出させてくれるカメラ。
私の場合、撮影する時は殆ど絞り優先モードを使用します。
希望の絞りを設定して、必要に応じて露出補正が基本。手振れとか、被写体ブレが心配される場合は、シャッタースピードを確認して、再度絞りを調整したり、場合によってはISOを調整したりしています。
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*絞り優先について、デジカメWatchの記事
新製品レビュー:Kodak PIXPRO S-1(外観・機能編)では
「絞り優先モードではジョグダイヤルで絞り値を変更するが、一般的なカメラであればF値が最小と最大で止まるところ、この機種では止まらないため設定が難しい。例として、F4.5→F16→F4.5といったように最大値や最小値で止まらずループしてしまう。」
とありますが、現在のFWでは変更されており、F値が最小と最大の所で止まります。
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絞り優先で撮影してみます。
日中の撮影で、太陽光が当たっています。絞りをF8に設定。絞り優先なのでシャッターはオート。ISOもオート設定とします。
当然ですけど、このように撮れますね。
液晶モニターで再生確認すると
このようになります。
で、そこから絞りをF2にします。
シャッタースピードが1/2000秒になっています。何か警告が出るとか、どこかが点滅するとかは無いです。
表示されている画像もF8の時と変わりません。
ヒストグラムを表示させてもこんな感じです。
で、そのまま撮影するとこのようになります。
ドオーバー!
なんか、懐かしいですよね、フィルム時代にはこんな失敗がたまにありました。ASA感度を変更し忘れたりとか。
Kodak PIXPRO S-1は絞り優先の時の、シャッタースピードの制御は1秒~1/2000秒のようです。暗くて1秒より長秒が必要な時も、なんのお知らせもなく、撮影された写真はアンダーになってしまいます。
なので、絞り優先ではNDフィルターを使用して水の流れを長秒で撮影するなんてことは出来ません。
ちなみに、Sモードの時に設定できるシャッタースピードは30秒~1/4000秒ですが、当然自動設定出来る絞りは、そのレンズの開放~最小絞りの範囲。
Aモードよりも設定範囲が広くなりますが、さらにそれを超えて暗かったり明るかったりする場合は、なんのお知らせもなく、アンダーなりオーバーなりの写真を出してくれます。
Aモードでのシャッタースピードの制御1秒~1/2000秒は、百歩譲って仕方ないとしても、露出オーバー、アンダーは撮影者に知らせてほしいと思う。ソフトウエアで何とかなると思うのですが、ここは残念なところです。